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どうして「囲碁の読み」が「未来予測」に役立つの?

囲碁の「多角的思考」と「柔軟な対応力」


論理的に「多角的」に考えられる

囲碁は、「もし自分がこう打ったら、相手はどう来て、その場合さらに自分は…」というように、いくつもの枝分かれを同時に考えます。
たとえば、自動運転技術が普及したら事故は減るかもしれないけど、運転手の雇用や事故時の責任はどうなるのか――と、メリットとデメリットをセットで想像するわけです。
こうしたプラスとマイナスを同時に見て、落としどころを探す力が、未来予測に欠かせないポイント。
「囲碁の読み」には、このトレーニングがしっかり詰まっています。

想定外が起きても、すぐ「読み直し」できる

囲碁には「捨て石」という戦術があって、あえて自分の石を犠牲にして、後で大きな地を取るという長期的な戦略を取る場合があります。
未来社会でも、一時的に劣勢に見えても別の手で巻き返すシナリオを考えられる子は強いですよね。
さらに、相手が予想外の一手を打ってきたら、すぐに作戦を修正するのが囲碁の基本。
急激に変わる世界情勢や技術革新にも、その都度プランを変更して対応できる柔軟性が身につくのです。

全体を見渡す「俯瞰力」が備わる

局所的に勝っていても、最終的に盤面全体で負けたら意味がありません。 囲碁では、部分と全体を行き来しながら考えるのが大切です。
たとえばエネルギー問題では、再生可能エネルギーは環境に良くてもコストや安定供給の問題があるし、原子力には別の課題があります。
どれかだけを見ていては解決できないときに、俯瞰して落としどころを探る姿勢が、囲碁の大局観と同じ。
未来を考えるときも「これをやればいい」と単純に思わず、全体を見渡して最適解を考えられる子になってほしいですよね。