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囲碁は「生きた孫子の兵法」

遊びながら考える力がぐんぐん育つ!囲碁の魔法


お母さま、今日も一日お疲れさまでした。
「お子さまの考える力をもっと伸ばしたいけれど、どうすればいいんだろう……」そんなふうに思うこと、ありませんか?
最近はゲームやYouTubeに夢中になりがちで、「もう少し集中して何かをやり遂げる経験をさせてあげたいな」と感じることもあるかもしれませんね。
実は、昔から「子育てにも役立つ」といわれる「孫子の兵法」の考え方を、遊びを通して学べる方法があるんです。
それが「囲碁」です!
「囲碁って何だか難しそう……」と感じるかもしれませんが、ルールをシンプルにすれば、小さなお子さまでも十分に楽しめるんですよ。

なぜ囲碁が「生きた孫子の兵法」と呼ばれるの?

囲碁は白と黒の石を交互に置いて、陣地を広げるゲーム。
そのシンプルなルールの中に、実は「孫子の兵法」のエッセンスがぎゅっと詰まっています。
ここでは、4つの視点から囲碁の魅力を見ていきましょう。

全体を見る力

  • 彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず

囲碁では、自分の石が増えてきても、相手の石に囲まれてしまう危険がないか、盤面全体を見渡すことが欠かせません。
目先の一手だけを追うのではなく、「相手の動きも踏まえて、今はどこに打つべきか?」と考える姿勢が必要なのです。
これはたとえば、お母さまがお仕事や家事をするとき、「今日のタスクだけでなく、今週や来月の予定はどうなっているかな?」と全体を把握することにも通じますね。

先を読む力

  • 勝兵は先ず勝ちて而る後に戦う

囲碁では、「ここに石を置けば、相手はきっとあそこに置いてくるはず。そうなると、その次の手は……」と何手も先を考えるのが基本です。
先を読んで準備を整えておくと、勝ちにつながりやすくなります。
これはお子さまが将来、勉強や習い事で「明日どの順番で取り組めばいいかな?」と計画を立てる力にも役立つでしょう。

柔軟な発想力

  • およそ戦いは正を以て合い、奇を以て勝つ

「いつもと同じパターン」で石を置いていると、相手に読まれてしまうのが囲碁の難しさ。
時には「そんなところに置くの?」と相手を驚かせるような一手で局面を変えることも大切です。
たとえば子育てでも、毎回同じ方法で叱ったり、同じ声かけをしていると、お子さまが聞き流してしまうことがありますよね。
ときには言い方やアプローチを変えてみる――そんな柔軟な発想を育むきっかけにもなるでしょう。

我慢する力

  • 戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり

囲碁では、すぐに相手の石を取るより、自分の陣地を広げることを優先したほうが有利な場合があります。
「取られたらどうしよう!」と焦る気持ちをこらえ、長い目で見て勝ちにつなげる我慢強さが求められるのです。
これは、お子さまが「欲しい!」とせがむおもちゃをすぐに買い与えるのではなく、「本当に必要かな?一緒に考えてみよう」とじっくり話し合うことにも似ていますね。

囲碁は、まさに「生きた孫子の兵法」。
遊びながら、全体を見渡す力・先を読む力・柔軟な発想力・そして我慢する力を育むことができます。
なにより、お母さまとお子さまが一緒に盤を囲み、喜びや悔しさを分かち合う体験は、かけがえのない思い出になるでしょう。
さあ、今日から、ちょっとした息抜きのつもりで囲碁を始めてみませんか?

おやすみなさい。
あなたとお子さまの未来が、たくさんの笑顔に満ちたものとなりますように。