わ碁ころ幼稚園ロゴ
© 囲碁教育普及協会

どんなおとなになってほしい?

君子は義に喩り、小人は利に喩る


立派な人は道理を考え、小さな人は目先の利益だけを考える

お母さま、ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
毎日の忙しさの中で、「この子の未来」を思い描くことはありませんか?
「どんな仕事に就くのかな?」
「どんな仲間に囲まれるのかな?」
「笑顔が絶えない人生になるといいな……」
でも、どんな道を歩んでも、「人としての土台」がしっかりしていればきっと大丈夫。
論語で学んできた「仁・義・礼・信・智」は、その土台を形づくる大切な要素です。

お母さまの日々の言葉や行動が、未来の基盤に

  • 人を思いやるやさしさ(仁)
  • 正しいと思うことを行動に移す心(義)
  • 気持ちを通わせる礼儀(礼)
  • 約束を守る誠実さ(信)
  • 自分の頭で考える力(智)

これらを子どものうちから少しずつ伝えていくことで、将来どんな道を選んでもぶれない心を育むことができます。
テストの点数や習い事の数よりも、この「人としてのあり方」を大切にした子育てこそが、お子さまの未来を明るく照らす力になるのです。

お母さまこそが、いちばんの先生

子どもは、毎日近くで見ている大人の姿から学んでいきます。
お母さまが悩んで考えている姿、失敗しても立ち上がろうとする姿、誰かを思いやって行動する姿――すべてが子どもの心に刻まれ、将来の宝物になるはず。
今夜、お子さまの寝顔を見ながら、「どんな人に育ってほしいか」を改めて思い描いてみてください。
その未来はきっと、お母さまの温かい愛情とともに、これからますます輝いていくことでしょう。

以上、7つのエピソードを通して、論語が教えてくれる「人としての生きる力」を、子育てにどう活かせるかをお話ししました。
お母さまの優しさや行動ひとつひとつが、お子さまの心を育てる大きな力になります。
どうか、ご自身を責めすぎず、完璧を目指さずに、一歩ずつ進んでいってくださいね。

次回は、「どうして囲碁は生きた論語の学びと呼ばれるの?」というお話です。
おやすみなさい。
あなたとお子さまの未来が、たくさんの笑顔に満ちたものとなりますように。