礼儀がなければ、人は社会で生きていけない
お母さま、今日も本当にお疲れさまでした。
朝、子どもを幼稚園に送り出すとき、 「ちゃんと『おはよう』って言えたかな?」
「先生やお友だちに『ありがとう』って言えたかな?」
そんなふうに心配になること、ありませんか?
挨拶は「相手を大切に思う気持ち」の入り口
「礼(れい)」とは、相手を思いやり、気持ちを形にして伝えることです。
挨拶やお礼の言葉は、社会で生きていくための基本的なコミュニケーション手段。
「おはよう!」と声をかけられれば、「おはよう!」と返したくなる――たった一言ですが、そこには気持ちと気持ちをつなぐ力があるのです。
恥ずかしがり屋さんにはどう対処する?
子どもの中には人前で挨拶をするのが苦手な子もいます。
そんなときは、「ちゃんと挨拶しなさい!」と叱るよりも、まずはお母さま自身が見本を見せてあげるのが効果的。
- お店の人に「ありがとうございます!」とにこやかに伝える
- 玄関で「行ってらっしゃい」と笑顔で送り出す
- 帰ってきたときに「おかえりなさい」と迎えてあげる
これを続けるうちに、子どもは「挨拶って気持ちがいいものなんだ」と自然に感じられるようになります。
小さな一歩を見逃さない
子どもが小さな声でも挨拶できたときや、ペコッと頭を下げるだけでも、「できたね!」とほめてあげる。
その積み重ねが、子どもの「挨拶のハードル」を下げ、やがて元気に言葉を返せるようになるはずです。
次回は、「お約束を守るって、どういうこと?(信)」のお話です。
おやすみなさい。
あなたとお子さまの未来が、たくさんの笑顔に満ちたものとなりますように。