仁のある人は、人を大切にする
お母さま、今日もお疲れさまでした。
子ども同士のトラブル、どう対応したらいいのか悩むことはありませんか?
幼稚園で、おもちゃを取り合ったり、転んだ友だちに声をかけずに見ているだけだったり……。
そんな様子を目にして、「やさしい気持ちが足りないのかな」と不安になることもあるでしょう。
「やさしさ」は最初から完璧ではない
論語でいう「仁(じん)」は、相手を思いやり、敬う気持ちを表します。
でも、小さな子どもはまだ気持ちの整理が上手にできないだけで、「やさしさ」がないわけではありません。
「やさしい心」は、日々の小さな経験の積み重ねのなかで少しずつ育っていくものです。
具体的にどう声をかければいい?
おもちゃを貸せなかったとき
- 「貸せなかったね」と責めるのではなく、「次はどうしたら、みんなが楽しく遊べるかな?」と問いかけてみる。 選択肢を一緒に考えるだけでも、「自分が我慢することもある」「順番に使う方法もある」といった発想が育ちます。
困っている友だちを見ても何もしなかったとき
- 「どうして助けてあげなかったの?」ではなく、「あのとき、○○ちゃんはどんな気持ちだったかな?」と聞いてあげる。 「困ってる友だちの気持ちを想像する」クセがつくと、次は自然に手を差し伸べられるようになります。
お母さまの行動がお手本になる
子どもは大人の行動をよく見ています。
お母さまが普段から家族や周りの人にやさしく接している姿こそ、子どもにとっての最高の教科書。
「どうしたら相手が喜ぶのか」を一緒に考える時間をつくり、子どもの小さな「やさしい行動」を見つけたら、たっぷりとほめてあげてくださいね。
次回は、「正しいことって、どうやって決めるの?(義)」のお話です。
おやすみなさい。
あなたとお子さまの未来が、たくさんの笑顔に満ちたものとなりますように。