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大人が立ち止まる時間

忙しい毎日に、子どもがくれたメッセージ


「早くして!時間ないよ!」
「ごはんの準備しなきゃ。洗濯もしなきゃ…」

ママの毎日は、いつも時間とのたたかい。
気がつけば、子どもに「早く!」とばかり言っていませんか?

でも、ルソーは静かに語ります。
「子どもは、自然のリズムで育つ存在」だと。

急がされるたびに、子どもは「自分の感じる時間」を忘れてしまいます。
たとえば、お花を見つけてしゃがみこむ子。
何かに夢中で話しかけてくる子。

その一つひとつが、「今」を生きている証拠なんです。

でも、大人はつい、未来のために今を飛ばしてしまう。
「早く着替えて!」「今は時間がないから!」
そんな言葉で、子どもが見つけた「気づきの芽」が、つぶれてしまうことも。

子どもが立ち止まったとき、それは「ママも立ち止まっていいよ」というサインかもしれません。

一緒に空を見上げてみる。
一緒にお花のにおいをかいでみる。
たったそれだけで、子どもの目がキラキラと輝き出します。

そして不思議なことに、ママの心も、ほっとゆるむんです。

立ち止まる時間は、「ムダ」じゃない。
それは、子どもがくれる「心の栄養」なのです。

次回は
「問いかけが、子どもを動かす」
〜 命令より、ことばの魔法を 〜
です。