「転ばないように気をつけて!」
「もう、それじゃ失敗しちゃうよ!」
大切に思うからこそ、失敗させたくない。
ママのその気持ち、とてもよくわかります。
でも、ルソーはこう言います。
「子どもには、失敗する自由が必要だ」と。
子どもにとっての失敗は、大人が思う「マイナス」ではなく、「発見の入り口」なんです。
たとえば、コップに水を注ごうとして、こぼしてしまったとき。
「だから言ったでしょ」ではなく、「どうしたらうまく注げるかな?」と問いかけることで、
その失敗は、次のチャレンジへとつながっていきます。
転んでみて、「こうやって歩けば転ばないんだ」と気づく。
こぼしてみて、「少しずつ注ぐといいんだ」と学ぶ。
そうやって、「自分の力で育つ」のが、子どもたちです。
失敗しないように守ることは、ときに、子どもが学ぶ機会を失わせてしまうこともあります。
だからこそ、ママにできるのは、「大丈夫、失敗してもいいよ。」と笑って待ってあげること。
子どもが安心してチャレンジできる土台を、
ママのやさしいまなざしで育てていきましょう。
次回は
「大人が立ち止まる時間」
〜 忙しい毎日に、子どもがくれたメッセージ 〜
です。