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教えすぎない勇気

子どもが「自分で気づく」ために、大人にできること


「それはこうやってやるのよ。」
「違う違う、こうでしょ。」

つい手を出したくなってしまう瞬間、ありますよね。
でも、ちょっと待ってみてください。
それ、子どもの「考えるチャンス」を奪っているかもしれません。

ルソーはこう言います。
「子どもが自分で試して、気づく時間を、大人は待たなくてはならない。」

たとえば、積み木を高く積もうとして、グラグラして倒れてしまったとき。
そこで「それじゃダメだよ」とすぐに正解を教えるより、倒れたのを見て、子どもが「どうしたら倒れないかな?」と考える時間を持てたら、それこそが学びです。

子どもは、自分で考えて、試して、失敗して、そして「あっ、わかった!」という気づきを得ることで、ほんとうの意味で力をつけていきます。

だから大人に必要なのは、「知ってることを教える勇気」ではなく、「教えすぎずに待つ勇気」なのです。

「ママ、教えて!」と聞いてきたときこそチャンス。
すぐに答えずに、こう返してみませんか?

「どうしたらうまくいくと思う?」

子どもの目が、きっとキラッと輝くはずです。

次回は
「失敗する権利を、子どもに」
〜 つまずきが、成長の一歩になる 〜
です。