お母さま、ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
毎晩、ほんの数分でもこのシリーズを読みながら、
「わたしにもできそう」と感じていただけていたら、とてもうれしいです。
ここで、これまでのお話を少しふり返ってみましょう。
7つのやさしい種まき
- 完璧じゃなくていいんだよ
子どもも、ママも、間違えていい。
育児は「失敗」ではなく「成長」の途中。 - 「ありがとう」で、心がふわっと育つ
お手伝いの一言に、感謝をのせて。
子どもは「自分は役に立てる」と実感します。 - 「見ててね」で伝わる、つながりの喜び
子どもの目線にしゃがんで、見守るだけで十分。
それだけで、安心と信頼が育ちます。 - どうしたら仲良くできるかな?
ケンカやすれ違いは、学びのチャンス。
ママが“分けて考える力”を見せてあげるだけで大丈夫。 - 「ダメ!」より「ママはこう思うよ」
怒るより、感じたことを伝える勇気を。
子どもは、ちゃんとママの気持ちを受け止められます。 - ママが決めすぎなくていい
子どもに選ばせてみる。時間はかかっても大丈夫。
「自分で決めた」経験が、自信の土台になります。 - 「失敗しても大丈夫」って伝えよう
石けりでつまずくのも、パンツを裏返しに履くのも。
ぜんぶ「生きる練習」の途中。やり直せるから、育つんです。
アドラー心理学が教えてくれること
子育てに必要なのは、「こうあるべき」と子どもを「変える」ことではなく、「この子にはきっと力がある」と「信じて待つ」ことでした。
焦らなくて大丈夫。
「信じる」というまなざしは、すぐに目に見える成果にはならないかもしれません。
でも、ふり返ったときに気づくんです。
あのときの、
「ありがとう」「見てるよ」「やってみなさい」
そんな一言が、17年後の子どもの背中を支えていたって。
これからも、子どもと一緒に育つ日々を
子育てに「完璧」はありません。
うまくいかない日があってもいい。
ママが泣いた日も、子どもはちゃんと見てくれていたりします。
アドラー心理学がくれたのは、「信じる勇気」と「寄り添う力」。
そして、ママ自身もまた、子どもと一緒に「育つ存在」であることに気づかせてくれました。
おやすみなさい。
お子さまの寝顔を見ながら、今日もたくさん頑張った自分を、少しだけ褒めてあげてください。
明日もまた、新しい一日。
子どもと一緒に、笑ったり、悩んだり、立ち止まったりしながら、少しずつ信じる力を育てていきましょうね。