お母さま、今日も一日おつかれさまでした。
お子さまが、「できなかった…」「まちがえた…」としょんぼりしている姿を見たことはありませんか?
そんなとき、お母さまはどんな言葉をかけていますか?
つい、「どうしてちゃんとやらないの!」「もう、何回言ったらわかるの!」
そんなふうに叱ってしまった経験、誰にでもありますよね。
でも実は、失敗こそ、子どもがいちばん成長できるチャンスなんです。
アドラーが教えてくれる「失敗との向き合い方」
アドラー心理学では、こう考えます。
「人は失敗から学び、成長する。失敗を避けようとするのではなく、
失敗しても大丈夫と思える「勇気」を持てるようになることが大切」
つまり、失敗して落ち込むのではなく、そこから立ち上がる力を育てたいのです。
子どもが「挑戦」するには、失敗しても怒られない安心感が必要
たとえば、
- はじめて卵を割ってみて、全部こぼれてしまった
- びっくりするような色合わせの服を選ぶ
- 靴を履いたのに、左右逆だった
- お友だちに「イヤ!」って言ってしまい、ケンカになった
そのとき、「だから言ったでしょ!」と怒られたら、子どもは「もうやらない方がいいんだ」と思ってしまいます。
でも、
「あ〜、ちょっと失敗しちゃったね。でも、自分でやってみたのはすごいよ。」
「次はどうしたらうまくいくかな?」
そう言って寄り添ってあげれば、子どもはまた挑戦しようという気持ちを取り戻すのです。
親も「失敗していい」存在でいていい
お母さまがときどきミスをして、「あっ、まちがえちゃった!」と笑える姿も、子どもにとってはとても大切な学びになります。
失敗=悪いこと ではなく、「失敗は学ぶチャンス」と親が見せることで、子どもも自分を責めなくなります。
今日の小さなヒント
- 子どもが失敗したとき、「やってみた勇気」に注目して声をかけてみる
- 「うまくいかなかったね。じゃあ次はどうしようか?」と「解決」へ導く
実践へのステップ
明日、もしお子さまが何かを失敗したとき、
「やってみたってことが大事なんだよ」
「ママもむかし同じような失敗したことあるよ」
そんな言葉をかけてみてください。
それだけで、子どもは「失敗しても大丈夫」って、自分を信じられるようになります。
次回はいよいよ最終話、
「17年後にあなたが自分を信じて歩けるように」
〜 アドラー心理学で育った子どもが語るメッセージ 〜
です。