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ママが決めすぎると、どうなるの?

子どもを信じて任せる勇気


お母さま、今日も本当におつかれさまでした。

「ちゃんと着替えた?」「歯みがきした?」「早くしなさい!」
朝から晩まで、子どもに声をかけ続けていませんか?

もちろん、子どもの安全や生活リズムを守るために、お母さまが指示を出すことも必要です。
でも、気がつくと「全部ママが決めてる」状態になっていること、ありませんか?

子どもは「任される」と、伸びていく

アドラー心理学では、「信頼されている」と感じることが、子どもの自信を育てると考えます。

たとえば、

  • 着る服を自分で選ばせる
  • お手伝いの内容を自分で決めさせてみる
  • 遊びの順番や、今日やりたいことを考えさせる

最初は時間がかかったり、ちょっと失敗したりするかもしれません。
でも、それを乗り越えるたびに、子どもは「ぼくってできる!」という感覚を得ていくのです。

「ママの思い通り」より、「自分で考えた!」がうれしい

大人にとっては「早く」「正しく」やってほしいことでも、子どもにとっては「自分のやり方」がとても大切。

たとえば、

  • 靴を左右逆に履いたまま、得意げに立っている
  • びっくりするような色合わせの服を選ぶ
  • グチャグチャなおにぎりを「自分で作った!」と見せてくる

そんな時こそ、笑ってこう言ってみてください。

「なるほど!あなたがそうしたんだね。」
「すごいね、自分で考えてやったんだね。」

すると子どもは、自信に満ちた顔で「でしょ!」と誇らしげにうなずくかもしれません。

小さな「決める」を積み重ねる

「全部自由にしていいよ」ではなく、「選べる場面」を意識的に用意してあげるのがおすすめです。

  • 靴を左右逆に履いたまま、得意げに立っている
  • びっくりするような色合わせの服を選ぶ
  • グチャグチャなおにぎりを「自分で作った!」と見せてくる

自分で選んだことには、責任も感じやすくなります。
それが、自己決定感の土台になっていくのです。

今日の小さなヒント

  • 「あれこれ指示したくなったら、1つ「選択肢」に変えてみる
  • 手や口を出す前に、「任せてみようかな」とつぶやいてみる

実践へのステップ

明日の朝、こんなふうに聞いてみてください。

「朝ごはん、おにぎりとパン、どっちがいい?」
「今日は自分で準備してみる?それとも一緒にやる?」

子どもを信じて、任せる勇気。
それは、親にとっても大きなチャレンジですが、信じた分だけ、子どもはぐんと育っていきますよ。

次回は、
「失敗って、悪いことなの?」
〜 間違えてもいいと思える勇気を育てよう 〜
です。