お母さま、今日も本当におつかれさまでした。
子育てをしていると、つい口から出てしまう言葉。
「ダメ!」「やめなさい!」「どうしてそんなことするの!」
もちろん、子どもの行動には止めなければならない場面もあります。
でも、「ダメ」と言われ続けた子どもは、「自分は否定された」と感じてしまうことがあるのです。
子どもは「反抗」しているわけじゃない
- ジュースをこぼして、床がベタベタになった
- 勝手に冷蔵庫を開けて、お菓子を探していた
- 公園で「もう帰るよ」と言ったのに、全力で逃げ出した
こんな時、お母さまも「もーっ!また?」と怒りたくなりますよね。
でも、アドラー心理学では「すべての行動には目的がある」と考えます。
「どうしてそんなことをしたの?」と問いかけてみると、そこには、「ママにかまってほしかった」「自分でやりたかった」など、子どもなりの理由や願いが隠れているのです。
「叱る」のではなく、「伝える」
「ダメでしょ!」と怒るよりも、「私はこう思うよ」と、自分の気持ちを伝えるほうが、ずっと効果的です。
たとえば、
- お母さんは、床がベタベタになると、後で困っちゃうんだ
- 勝手に取られると、びっくりしちゃうよ
- お約束を守ってくれると、すごくうれしいな
このように、「叱る」よりも「伝える」ことで、子どもは「どうしてだめだったのか」が理解できるようになります。
子どもにも「尊敬されたい気持ち」がある
アドラー心理学では、「対等な関係」がとても大切にされます。
子どもだからといって、頭ごなしに命令されると、反発したくなるもの。
「お母さんは私の気持ちをわかってくれない」と感じた瞬間に、子どもは心のシャッターを閉じてしまいます。
「そっか、それがやりたかったんだね」
「ママも昔そうだったよ」
そんな風に共感されると、子どもは心を開き、素直になります。
今日の小さなヒント
- 「ダメ」と言いたくなったら、まずは子どもの「気持ち」に注目してみましょう
- 自分の「困った気持ち」や「お願いしたいこと」を、やさしく言葉にしてみましょう
実践へのステップ
明日、お子さまがイタズラをしても、まずはこう言ってみてください。
「どうしてそうしたのか、ママに教えてくれる?」
「ママはこう思ったんだけど、あなたはどう思った?」
会話が生まれると、そこには理解と信頼が育っていきます。
「ダメ!」よりも、「伝えること」が親子の距離を近づけてくれますよ。
次回は、
「ママが決めすぎると、どうなるの?」
〜 子どもを信じて任せる勇気 〜
です。