わ碁ころ幼稚園ロゴ
© 囲碁教育普及協会

お手伝いしてくれたの?ありがとう!

貢献感が子どもの心を育てる


お母さま、今日も本当におつかれさまでした。

「またテーブルにジュースをこぼして…」
「せっかく畳んだ洗濯物をグチャグチャにして…」
そんな小さな「お手伝いトラブル」、経験ありますよね。

でもちょっと待ってください。
その「うまくいかないお手伝い」の裏には、実はとっても大事な宝物が隠れているんです。

アドラー心理学のキーワードは「貢献感」

アドラー心理学では、子どもが「自分は役に立っている」と感じられること、つまり「貢献感」が心の健やかな成長に欠かせないと考えます。

子どもは、「役に立ちたい」「ママに喜んでほしい」と願っているんです。
たとえ失敗しても、そこには「手伝いたい」という気持ちが込められています。

「ありがとう」が、自信を育てる魔法のことば

ある日、5歳の娘さんが洗濯物をたたんでくれました。
でも、Tシャツはクシャクシャ、靴下は片方だけ。
お母さんは思わず言いそうになります。

「あぁ…ぐちゃぐちゃ!やり直さなきゃ。」
でもグッとこらえて、こう声をかけてみました。

「たたんでくれたの?ありがとう!ママうれしいな。」
「靴下、もう片方も探してくれる?」

すると、娘さんの顔がパッと明るくなって、うれしそうにもう片方を探しはじめたそうです。

小さな失敗より、「やってみた勇気」に注目してみよう

  • 上手じゃなくても「やろうとしたこと」を認めてあげる
  • 結果よりも「取り組んだ姿勢」を喜んであげる

それだけで、子どもの心に「自分は役に立てる」という自信の芽が育っていきます。

今日の小さなヒント

  • 洗い物や片づけなど、「ちょっと手伝えること」をお願いしてみましょう。
  • 終わったら、結果がどうであれ 「ありがとう!」 を忘れずに。

実践へのステップ

今夜の食器洗い、思い切ってお子さまにもお願いしてみませんか?

「コップを一緒に洗ってくれる?」
「ふいてくれたらうれしいな。」
「ありがとう!ピカピカになったね。」

その小さな「ありがとう」が、子どもをもっと「やってみよう!」という気持ちにさせてくれます。

次回は、
「ママ、見ててね!」
〜 承認欲求ではなく、共同体感覚を育てよう 〜
です。